私の父、高山繁行が鉄スクラップの回収を始め、起業したのが1955年。以来60年以上にわたって鉄スクラップを中心とした金属類のリサイクル事業を営んでまいりました。
父の代は金属スクラップを回収して地元のリサイクル企業に卸す事業に専念しておりましたが、1992年に私が二代目として代表に就いてからは、さらなる有機的なリサイクル・ループの形成をめざし、金属スクラップを処理・加工する谷山港事業所を開設。専務取締役である私の弟、高山賢二の指揮のもと、回収したスクラップを製鋼原料などの金属系再生資源に加工して、製鋼メーカーなどに出荷・販売する「自社一貫体制の再生事業」に取り組んでおります。
主力となる鉄スクラップのリサイクル事業では、解体現場の状況に合わせ、キメの細かい回収運搬サービスを提供し、お客様に利便性や満足感を感じていただけるよう努めております。また鉄スクラップの工場におきましては、工場設備の増強・合理化・拡張を積み重ね、弊社にしかできない、鉄・非鉄金属の再生技術の向上に取り組んでいます。
おかげさまで地元鹿児島エリアでは、多くの解体業者様からご愛顧いただき、JAXAのロケット発射台の解体スクラップ回収をはじめ、大規模解体案件の再生事業にたずさわってまいりました。
今後は現在、回収と運搬のみに携わっている産業廃棄物の加工・分別も手掛け、リサイクル範囲の拡大を図ります。また加速する少子高齢化社会の中で活力のある地域を形成するために、高齢者の方に働く「場」を提供する計画も進めています。軽作業で、地元の高齢者の方に収入を得ていただけるようなビジネスモデルの確立にチャレンジしていきたいと思います。
「限りある資源を大切にし、地球環境を健全な形で保全し、未来の子供たちに引き継いでいくこと」。
弊社の社員は皆、その自覚と責任を持って日々仕事に取組んでいます。
高山金属は金属リサイクル事業を通じて、地域社会への貢献を目指すとともに、循環型社会の担い手として、その役割を果たしてまいります。微力ではありますが、地域社会に求められる企業であることを目指して、社員一同努力して参りますので、何卒変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。